転生令嬢は冒険者を志す

作者:小田 ヒロ 300くらい(完結)

 

庭で聖獣を保護したときに前世の記憶と小説の世界だと思い出す。断罪されないために聖獣と共に冒険者になることを決意。家の人には聖獣が見えて(魔力が強いと見える)、父は聖獣を世間に知らせないためにも騎士学校を勧めて、魔力なしの判定になるようにした。幼少期は最強の軍人である祖母と、魔法は聖獣から習い強者に。

兄の試合を見に行った際に留学していた帝国の皇子と出会い、彼も聖獣と契約していて、かつ、物語の中では唯一自分のことを考えてくれた人だった。

騎士学園に通い、友達ができたり、ギルドに登録したり、蛇の親子を助けたり、ヒロインに出くわして聖獣と父親には前世を打ち明けたりしていたが、同じく前世持ちの第一王子が来襲。意見が食い違うと殺しに来て、なんとか逃げ延びる。

その後は精霊となった蛇と共に村を助けて蛇が聖獣になったり、騎士の時の友達が聖女になって助けてくれたりで生き延び、帝国の皇子が迎えにきて婚約し、帝国に亡命。

祖国は第一王子と第二に王子が派遣争いをしており、自領が攻撃されたことで祖国へ帰る。第一王子と決着の際に婚約者の皇子が死にそうになり助けに入って一度死にかけるが、昔一緒に流れ星にお願いしたことが転生者の強い願いとなり生き返り、ハッピーエンド。

ヒロインは地球の神に頼まれて転生させて、地球の神に加護を持っていたが、前回の世界線でこの世界をめちゃくちゃにしたので女神が時戻しを行っていた。なので、物語の人物を見ると感情が動いていた。今回も時戻しをしようとしていたが、願いによってそれがなされることはなかった。ヒロインは亀によってどこかへ連れ去れてて、第一王子は幽閉されて平穏に過ごしたとのこと。

 

一応ヒロインから断罪の設定だが、王子とヒロインは終盤までほとんど絡んでこないので主に誰か助けたりの描写が多い。

面白くて全部を6時間ぐらいかけて読んだが、草魔法の作者の人だった。やっぱり面白いのを書く才能あるのだろう。他のも読んでみたい。